つながる〜受験生応援ストーリー「クロスロード」
別に,幸せになりたいわけじゃないし
確かな約束が欲しいわけでもない
それよりも,もっと遠くにあるはずのどこかへ
私は/俺は そこに行きたいんだ
大学を目指してた頃ってこんな感じのこと思ってた気がする。
大学に行くメリット(収入がどうとか,いい会社に入れるとか,社会的な地位や安定がどうとか)を細かく考えてるわけでなく,ただ,こことは違う場所,何かがありそうなところへ行きたいという思い。大学へ行く≒地元を離れる,だったから特にそうなのかな。
先ほどの引用は,
Z会と新海誠監督によるコラボレーションで受験生を応援します!
ということで作られた短編アニメ(フルバージョンでも120秒)受験生応援ストーリー「クロスロード」の冒頭の台詞です。
(特設サイト→ [ http://www.zkai.co.jp/home/crossroad/:title=http://www.zkai.co.jp/home/crossroad/]
ニコニコ→ http://www.nicovideo.jp/watch/1393207827
youtube→ http://www.youtube.com/watch?v=AfbNS_GKhPw)
冒頭の台詞もぐっと来るのですが,ストーリーや描写もいいですよ。見てない人はどうぞ。
塾もない離島で大学進学を目指す女の子とアルバイトしながら受験勉強している東京に住む男の子。2人とも受験仲間とかもいなさそう。それぞれが,それぞれの場所で同じ問題を解いている。
2人の答案が出会うのは,離島でも東京でもない,窓から大きく富士山の見える場所。2人の答案は似ているらしい。
2人は同じ大学を受験し,合格発表の会場で出会います…といっても,ちょっとぶつかって微笑み合うところでアニメは終わり。
その後のことはわからない(あの2人なら,(少なくともあの場では)何も進展せずに終わる可能性が高そう)。
でも,それでいい。
同じように一人で頑張りながら同じ問題を解いていたことも,その答案が似ていたことも,返ってきた答案を同じように見ていたことも2人は知らない。
知らないところで誰かとつながっている
合格発表の日,2人の答案を見ていた先生が「そういえば,あの子たちどうしたかな」なんて思ったことも2人は知らない。
知らないところで知らない誰かの思いに支えられている
誰かを思う気持ちがつながっている
素敵なことだなあ。