No Haste, No Chains ~数学の教育をつくろう~

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「いい大学」親は望む

タイトルの見出しで教育に関する調査の結果について記事が出ていました*1

「できるだけいい大学に入れるよう,子どもに成績を上げてほしい」と望む母親は,小3〜小6で27%(07年は20%),中学生全体で33%(同29%)と増えた。

だそうです。

タイトルには書いてないですが,記事を見ると首都圏限定の調査なんですね。
記事にはありませんが,「第4回子育て生活基本調査」(2011年9月実施)のようです。
詳しい内容にアクセスできるよう,調査の正確な名称を記事に載せてほしいものです。調査票,13ページもある…。質問も多いです。

 親が子の学力を重視する傾向が強まり,小学2〜5年生の勉強時間が増えている――。ベネッセ教育研究開発センターが2011年秋に実施した調査で,こんな結果がまとまった。

確かに07年に比べて小学2〜5年生の勉強時間は増えているのですが,3年生はたった2分だし,6年生は減っていますね(1時間23分→1時間16分)。
しかし,小学校低学年はともかく,子どもの勉強時間って正確に把握できるものなのかな。私ならかなり適当に答えるな。

「経済的なゆとりがない」「子どもの将来が不安」という人が増えているという内容の後,まとめは

同センターは「社会や経済の先行きに不安を感じ,子どもが将来困らないようにと,親が学力を重視する傾向は強まっている」と話す。

なんだか暗い気分になりますね。みんな子どものこと考えていろいろやってるのかなと不安になりそう。

一方,同センターのホームページの第4回子育て生活基本調査の調査結果(ダイジェスト版)*2の中,「今回の調査結果から見えること」の「まとめ」では

子どもには、勉強して学力をつけ、将来の枠(可能性)を広げてほしい。
ただ、学校の成績だけではない。先行きが不透明な中で生きる幅広い力が必要。
学校の取り組みには満足しているが、家庭の責任で子どもに多様な経験をさせている。

記事にはないですが,79.%が,「総合的に学校に満足・だいたい満足」となっています。
新聞記事に比べて,かなり前向きで明るい印象ですね。