きれいな値の面積〜積分の導入
3分の1と0.3333…のときもそうでしたが,どうも私は分数は「きれいな数」と感じるようです。
高校2年で今日から積分という授業のときのこと。
先生は黒板に放物線の式とグラフをかいて
「積分を使うと,ここ(x軸と放物線で囲まれた領域)の面積が計算できて,その値は6分の1になる。」
と説明しました(面積が6分の1なので,放物線はy=x^2-xかy=-x^2+xあたりかな)。
「おぉー!!」となんか感動したのを覚えています(声は出さないけど)。
境界(の一部)が曲線なのに面積が求められる,しかも6分の1という「きれいな値」になるとは!
これまでは境界が曲線(「工夫すれば直線図形になる」なんてものは除いて)で面積が求められるのは,“円が絡んだ図形”だけ,そして,その面積にはどうしても円周率π(パイ)が登場していたわけですが,円とは無関係な図形の面積がきちんと求められる,しかもその値に円周率みたいな「謎の数字(?)」も出てこないというのは驚きでした。
(円周率は小数で表すと3.14…。(円周の長さ)÷(直径)として小学校のころに登場した身近な数ではあったけど,正確に表すには「π」とするしかない「謎の数字」という感じもありました。)