No Haste, No Chains ~数学の教育をつくろう~

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クラスの人数と教育の機会均等〜クラスの人数1

新聞に,市長時代に小学1,2年生に25人学級を実現させた人のお話が載っていました*1

25人学級を市の予算で実現しようとしたら,国の意向を受けた県教育委員会は「教育の機会均等に反する」と許可しようとしなかったとのことです。でも,実現したんですね。

そういえば,下の子が小学校に入るとき,町(当時)の小学校1年生を35人学級にするという計画があったような気がします。実現はしなかったのですが(許可が出ないと聞いたような気もします),小学校1年生のクラスの35人以上の学級には週何日か町の予算で補助の先生がつけられるとになり,38人くらいだった下の子のクラスにも補助の先生が入りました。ありがたいことです。

志木市長さんは「教育の機会均等」を盾になかなか許可を出そうとしない国や県に批判的でしたが,私はそんなに悪いとは思いません。国や県全体,それもずっと先のことまでを考えれば慎重になるのは当然ですし,「どこでも同じ」というのはすごく安心できることですから。

もちろん,前市長さんのように「変える」ことでよりよい教育を,という考えもあると思います。
市,県,国が連携とバランスをとりながら,よりよい教育を目指して進んでほしいものです。

(追記)
国が決めた学級の標準人数は40人(1980年度〜)ですが,昨年度から小学1年生は35人学級が標準になりました。
下の子の入学は2000年なのですが,ここのページ*2によると,山口県では2002年(平成14年)から段階的に35人学級を進め(最初は中1で,最後に小5と小6),昨年度には小中全学年で35人学級になったそうです。

*1:朝日新聞2012年2月2日 「大阪府教育基本条例 続私はこう考える2」前埼玉県志木市長 保坂邦夫さん

*2:元気発信!!「山口きらめーる」2011年4月22日vol.208http://kirara.pref.yamaguchi.lg.jp/mag/html/vol208/kininaru.php