No Haste, No Chains ~数学の教育をつくろう~

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教科書が変わる!

だそうです。塾のチラシにありました。この前とは違うところ
冬休みが近くなったということで,最近塾のチラシが多いです。冬季講習会の宣伝+αです。
中3,高3対象は入試を意識したもの,他の学年は新年度を意識したもの。


2012年度から中学で新学習指導要領が完全実施されるのですが,2002年度と比べるとページ数が大幅増,内容も変わるとのこと。
数学の教科書は
   481ページ(2002年)→783ページ(2012年度) (60%以上増えてる!)
で,「教科書の問題が入試レベルに近づく」らしいです。
子どもが中学のときの授業参観では(公立中ですが,みんなちゃんと聞いていましたよ),良くも悪くも教科書の内容をじっくりやっている感じだったので,教科書に少し難しめの問題があると刺激になって良さそうです。


他の科目はというと,理科はなんと,466ページ→826ページで2倍近くになっています。授業時間も95時間増え,練習問題も増えるとか。すごく変わるんですね。


  …と書いたところで,上の子(2004年中学入学)と下の子(2006入学)の理科の教科書が違うことを思い出しました(タイトルは違いますが,出版社は同じ)。下の子のほうが厚くて詳しいです。総ページ数で100ページ近く違います。
「2002年の466ページ」はきっと現行課程が始まったときの,文部科学省の“教科書は最低ライン”の方針を忠実に守った(守らされた)教科書でしょう。下の子が使ったのは“「発展」を載せてもOK”の文科省の方針変更があって改訂されたもの。
今の中学生が使っている教科書も,2002年の教科書とはかなり違うはずです(おそらく下の子が使ったものに近い)。それなのに,わざわざ2002年と2012年を比べるとは…。


ちなみに,私が使った教科書は,理科が800ページ,数学が646ページ。
新課程の教科書より少ないです。今より版も小さいし(A5版。子供たちはB5版)。
学習内容が多いとされる現代化カリキュラム時代(の最後ですが)なんですけどね。

内容の多さや難しさはページ数だけで判断できるわけではなさそうです。