No Haste, No Chains ~数学の教育をつくろう~

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低カロリーのおもちゃ,高カロリーのおもちゃ

少し前の新聞記事*1に幼い子どものおもちゃ選びについての記事があった。

おもちゃは子どもの成長に欠かせないもので,食べ物と同じように低カロリーのおもちゃと高カロリーのおもちゃがあって,低カロリーのおもちゃは主食,高カロリーのおもちゃはおやつのようなものだとか。

 低カロリーのおもちゃとは「自分から攻め込まないと楽しめない」「人とのコミュニケーションにつながる」おもちゃ。電池や電気で動くもではなく,自分の手で動かすもの。(中略)一方,高カロリーのおもちゃはスイッチ一つで動いたり,音が大きかったりする刺激の強いもの。「ハイテクおもちゃに慣れてしまうと,受身になったり,刺激の強くないものは避けるようになってしまう」

高校生までの子どもの普段の教育も「低カロリー」のものがいいんじゃないかと思う。人と本とノートでの昔ながらの教育・学習の形。ハイテク機械を使ったりゲームのような楽しさの「高カロリー」のものもたまにはいいんだろうけど,取り入れすぎると,高カロリーのおもちゃに慣れた子どもと同じように,受身になったり刺激の強くないものは避ける(「低カロリー」の教育では学ぼうとしない・学べない)ようになってしまいそう。

「高カロリー」あるいは,お手軽なサプリメントが用意されているものは限られている。「低カロリー」のものから成長に役立つ栄養をしっかりとりこむことができるようになっておかないとね。

*1:朝日新聞2011年10月30日「遊び4 おもちゃ選び」