No Haste, No Chains ~数学の教育をつくろう~

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未履修問題にからめて〜「情報」

ある高校では,未履修の「情報A」の授業を269人の3年生相手に体育館で行ったとか.短期間にクラスごとの授業をするには高校に配置されている教員(2人)では足りないそうです.年間を通した通常の授業ならそれなりに面白い部分もあっただろうに,この時期にこの形態では高校生がかわいそう.
 
「パソコンに慣れた生徒には無意味」と批判されがちな「情報」だが,ここを見ると,
 
          (対象)                       (情報の科学的な理解)
  「情報A」 活用経験の浅い生徒                   仕組みを情報機器の発達の歴史の中で
  「情報B」 コンピュータに興味・関心を持つ生徒          コンピュータのしくみ
  「情報C」 情報社会やコミュニケーションに関心を持つ生徒    ネットワークのしくみ
 
昔はなかった科目なので,実際のところはよく分からないけど,「無意味」になってしまうのは「情報A」をとらせるからでは?「情報B」なんか面白そう.「数学B」の「数値計算とコンピュータ」の分野ともからんでそうだし.しかし,前述の高校も,地元の進学高(理数科も含めて)も「情報A」.「受験科目以外の学習の負担を減らしたい」となると「情報A」なんだろうけど.