No Haste, No Chains ~数学の教育をつくろう~

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年齢

AERAをちょっと立ち読み.「女性に年齢を聞くのは失礼か」の記事.AERAのアンケートによると,失礼だとは思わない,が圧倒的だったようだ.
 
どうも世間では,「女性というのは,年齢を聞かれたくない,若く見られたいものだ」という思い込みがあるようで.
テレビでもある女優さんが「自分の年齢は聞かれても絶対言わない.子供にも言わせないようにしてる」と言っていた.その理由は要するに「若く見られたい,若いと思い込みたい」ということみたいだった.
女性に対するサービスとばかりに,思った年齢(あるいは,既に知っている実年齢)よりもわざと若い年齢を言う人もいる.だから「○才くらいだと思いました」と言われても,本当にそう思ってたかどうか定かではなく,どう反応していいかわからなくなってしまう.
 
私は,別に若く見られてたいとか思わない.
若く見られるのは,年相応のものを身につけてないのを見透かされたようだ.
でも,実際より年上に見られるのは,エネルギーが感じられないみたいでうれしくない.
かといって実年齢をずばり当てられるのもなんだか気持ち悪い.
 というわけで,年齢が話題になりそうなときは自分から言ってしまうことが多い.
 
どうして若く見られたいんだろうね.実際の年齢は紛れもない事実としてあるのに.
それに,年齢が違えば,育ってきた「時代」がちがう.1〜2歳は誤差として,同じ日本で育ってきても,5歳年下の人と私では,感じ取るものが違ってきたはずだ.
いくら時代の流れに疎くても,逃げられない時代の精神ってやつが確かにあるはずである.
それに,5歳若く見られるということは,これまでの人生のうちの5年分がなかったことになっているということ.そりゃ,これまでの人生には,後悔の残る日々もあるけど,そんな日々があったからこそ今の自分があるわけで,それらも受け止めつつ進むしかない.
 
年齢を聞かれるのがいやな人がいる以上,むやみに年齢を話題にしたり,他人に年齢を聞くのは,男女を問わず失礼なことに違いない.
でも,教育について語るときは,自分から率先して年齢を言うようにしている.どんな教育を受けてきたかというのは,教育観を形成する大きな要素になっていて,受けてきた教育は年齢によって違ってくるから,聞く必要のある状況の一つだと思ってる.