No Haste, No Chains ~数学の教育をつくろう~

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「ビューティフル・マインド」

これを見るのは3回目くらいなので,最初から,チャールズやパーチャーが幻覚だとわかって見た.
彼らの言動はジョンの願望や不安の表れで彼らとの話はジョン自身のココロの声との対話なんだろうと思うとチャールズ登場から切なかった.
 
<印象に残ってるシーン>
1.ソルが訪ねてきて話すシーン
ソル「数学以外にもあるじゃないか」
ジョン「何がある?」
ソル「….」
  「数学以外にもあるじゃないか」の言葉が皮肉にも「数学以外にはない」ことを改めて自覚させることになっている
 
2.チャールズやパーチャーが幻覚だと決して認めようとしなかったジョンが,10歳くらいのチャールズの姪が大きくならないことから,彼らが幻覚だと気づくシーン.
 さすが数学者だなぁ.自分が信じられない事柄を他の人がそう言うからって鵜呑みにすることはできない.国際スパイ行為がらみで医者(のフリした人)が自分を騙しているという可能性も考えられるわけだし.しかし,自分が正しいと思うこと(この場合「子供は成長する」)から導かれることは素直に正しいと認める.たとえそれが自分の望む結果でなかったとしても.