No Haste, No Chains ~数学の教育をつくろう~

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天才の親〜「天才の育て方TV」

昨日(1月5日)「天才の育て方TV」(フジテレビ系)という番組があったのですが,「天才(児)」と聞いて思い出すことがあります。


上の子が生まれたころは早期教育ブームだったようで,「天才児」を育てるための教材やハウツー本などがたくさん出ていました。
読み聞かせ,漢字カード,ドットカード,…etc。などでどんどん刺激を与えるタイプ。IQが高い子になるということでした。
「天才児は母親次第」などとあると,「やらなきゃいけないかな」という気持ちに少しなったのですが,紹介された方法を忠実に実行した場合の,大量のカードを用意して,それを使って子どもにはたらきかけをして…と考えただけで,「面倒」が先にたち,整理されない大量のカードが散乱する有様まで想像できて(片付けはすごく苦手…),気休め程度にカードを買うだけにして,心の中で娘に謝りました。

   ○○ちゃん,ごめん。○○ちゃんは天才児になる才能があるかもしれないけど,お母さんは「天才児の母」にはなれないよ。



番組は上に書いたような早期教育とは全然違ったもので,暗算の天才,プロのジャズピアニスト,書道家,…etcといった天才的な才能を持った子供の家庭教育を紹介・分析する番組でした。フェンシングの太田選手やゴルフの石川選手の親御さんのお話もありました。


どの子供もすごいし,同時にどの親もすごいですね。
きっかけを与え,才能を育てるための環境づくりや協力を惜しまない。厳しさも半端じゃなかったりするのですが,それも徹底している。私にはとても出来ません…。

興味深かった言葉。

・継続とON・OFFの切り替えが大切。(暗算の天才)
・常に漢字に触れているということが大事(漢検1級)

この2つは一見すると逆のような感じですね。

子ども扱いせず,本物を見せるとプロの感覚が養われていく。(料理の天才)

一緒に見ていた上の子が
「“子ども扱いしない”はこの子に限らず,番組に出てたどの子のとこもそうだね」
と言っていました。確かにその通り。これが大前提なのかもしれません。