数学が,ある。「数学ガール」(コミック版)
コミック版は原作を読んだ後に買おうと思っていたのだけれど,某ネット古書店で送料を無料にするために上巻を購入。
当然のように原作を読むのはは後回しに…。続いて下巻を新品で購入。
原作の最初の方を少し読んだときは
いきなり下級生の女の子が「数学教えてほしい」って手紙くれるとかこんなシチュエーション,ありえな〜い!
「僕」の教え方も何だかカッコつけてるし…。
なんて感じたわけですが…
こちらはアリですね。展開も,コミック版なら納得。
ミルカさんのクールな感じもテトラちゃんの「僕」に頼るような言葉も,絵にすると納得できる。
ミルカさん,かっこいい。
テトラちゃんの前でカッコつけてるように感じた「僕」のせりふも,いかにもな理系少年の絵で言われると違和感ない。
めがね+白シャツ+サラサラの髪の理系少年。いいですね〜。
ミルカさんと「僕」みたいな関係,憧れるなぁ。
ミルカさんがすごすぎて,下巻では「僕」がちょっと頼りなく感じてしまったけど。
全編にあふれる数学の香りに,切ない気分になってしまいました。
複雑な式や難しい話はBGM扱いなので,学習漫画のようにならなくてすんでいますね。
数学の考え方のエッセンスなどはせりふの中にしっかり入れてるから,数学を大切に扱ってる印象です。
原作は,数学の内容はわかりやすいんだけど,式や説明が多くて数学に興味のない人には縁遠そうだったのですが,これなら,数学にあまり興味がない人も楽しく読めるのでは?
・・・と思ったのだけれど,高校生の娘は
「全然面白くなかった。数学を飛ばしたら,あっという間に読み終わった。」
だそうで…。娘は数学が得意だし,嫌いじゃないのだけど,それでもそうなのか・・・。
シチュエーションにも憧れないらしい。
でも,この前
「数学の話をするってそんなに楽しいのかな」
なんて言ってたので,まぁ,いいか。