何のために数学を学ぶのか(1)
数学I は(中略)中学校の数学よりも著しく論理的なものになる.したがって,すでにわかっていることと,まだわかっていないことの区別をはっきりさせ,「こういう理由によって,こうなる」というように考えを推し進めることがきわめて大切である.
このようにして,ものごとのすじ道を正し,いろいろのことがらを正確につかんでおけば,学んだ知識を社会生活にじゅうぶんに利用することができるわけである.
高校教科書「新訂数学I 」(昭和56年度用)の前書きより引用.
「すでにわかっていることと,まだわかっていないことの区別をはっきりさせ」ることと,結論に至る根拠を明らかにすることは本当に大切だと思う.このことが数学の学習の本質ではないだろうか.
それにしても,“数学を学ぶことは有用なことである”という自信にあふれてるなぁ.*1
*1:現行教科書の遠慮がちな前書きと比べるとなおさら…