No Haste, No Chains ~数学の教育をつくろう~

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学習指導要領の変遷

“代数・幾何時代"の数学Ⅰの学習範囲はどうだったんだろうと調べていたら,大阪府教育センターのHPの中にある,「学習指導要領の変遷」というコーナーを見つけた.
 http://www.osaka-c.ed.jp/hensenpdf/hensen.htm 
各時代の学習指導要領の特徴だけでなく,どの項目がどの学年の内容になっているかの表もあって興味深いです.
 
私の時代は,「第8期(昭和46〜54)数学教育現代化時代」(の最後)で,戦後の課程の中で最も「論理的(学問・教科中心)」な時代.(現行課程(11期)は「直観的(実用的,より子供中心)」)
「小数ができない大学生」にもあったけど,「現代化」はかなり無理があったらしい.
全面施行からわずか3年で軌道修正されたということだが,どう修正されたんだろう.
 
日本の数学教育の問題点として,はそれまでの教育を全面的に否定し,次の教育へ変化していくという傾向があり,第8期から第9期は特にその傾向が強かったらしい.第9期からいわゆる「ゆとり教育」が始まり,現行の課程もその流れにある.
 
高校までの数学をどう習得してきた(していく)かは,今の高校生と私とでは根本的な意識や考え方が違うかもしれない.