No Haste, No Chains ~数学の教育をつくろう~

※はてなダイアリーから移行しました

教育課程はいきなり変わるけど・・・

問題大アリ(他の教科のことはよくわからないけど,少なくとも数学に関しては)の現行教育課程(新課程),その影響(学力低下)について予測して見た.
 
今の大学1年(現役入学)が,新教育課程で高校を卒業した最初の学年.
新教育課程の影響はどのくらいあるのだろうか.心配したほど大きくないのでは?と予想する.
 
 理由:教えるほう(高校の先生など)は,いきなりは変われないから
 
高校の教育課程の変更は年次進行である.つまり,
 2003年度:1年(新*) 2年(旧) 3年(旧)  (新*:新過程だが,旧過程の他学年がいたことがある学年)
 2004年度:1年(新*) 2年(新*) 3年(旧)
 2005年度:1年(新) 2年(新*) 3年(新*)
 2006年度:1年(新) 2年(新) 3年(新*)
 2007年度:1年(新) 2年(新) 3年(新)
  
教える側は,旧課程の学年がいれば,同じ項目なら同じような教え方になるだろうし,新課程になったことで不足する部分もよく見える.計算力の不足なども「去年はこのくらいはできたのに」と要求レベルが高くなる.それに応える形で生徒もある程度ついてくる.
 
教師側が新課程の内容と新課程で中学時代を過ごした生徒にすっかり慣れてしまうのは2007年度くらいからではないかと予測する.大学入試で言えば2008年度入試の受験生.このあたりから問題がはっきりと目に見える形になるだろう.
そして2007年度の1年生が受験生になる2010年度入試のころには問題は確定的なものになるだろう.
  
で,慌てて教育課程を見直して2013年度くらいから新々教育課程ということか・・・